機動戦士ガンダムとは
皆さん、機動戦士ガンダムって知っていますか?
僕が生まれる前に放送されたアニメです。お台場にあったあのガンダムです。

放映当時は全然人気がなかったらしく、全52話の予定が、短縮されて43話になったレベル。
でも1979年の初代が放映終了後に人気が出て映画化。1985年に続編である機動戦士Zガンダムが放映。その後は現在に至るまで人気のあるコンテンツです。
当時はロボットアニメが大人気だったらしく。単純な子供向けロボットアニメがたくさん出る中で、一線を画す設定で大人を虜にした。また、その後に細かな設定が補足されていき、マニアック心をくすぐる一大コンテンツになったようです。
主役機のロボットはガンダム
そのタイトルの通り、主人公が搭乗する主役機の名前はガンダム。設定では、宇宙世紀0078年の3月に計画が開始され、敵側の機体であるザクⅡを回収して解析、フィードバックをするなどの超特急開発を行い、1年強の宇宙世紀0079年7月に初号機がロールアウトされています。
敵の機体を徹底分析して活かした(要は設計をパクった)だけではなく、独自兵器やジェネレーションを搭載して、地球連邦軍初のモビルスーツでありながら敵軍の量産機体であるザクⅡだけでなく、次世代機のゲルググをも凌駕する性能を持たせています。
開発メーカーは明確にされていませんが、どうやら地球連邦軍主導で、各武装やコンポーネントを民間企業に発注するスタイルで開発が進められた様です。
40tクラスの超巨大兵器を初めて開発。しかも一年強の超短縮開発期間。大量の外部設計委託とその取りまとめ。かなりのブラックな職場であったろうことは間違いないでしょう。
敵の量産兵器 ザクⅡ
一方、敵方の兵器はザクⅡです。指揮官も隊員もザクⅡです。しかもザクⅠではないのです。コレ、結構大事なことなのです。
連邦は軍部が主導で兵器開発をしたと述べました。対して、敵国であるジオン公国は民間企業のコンペ形式で兵器開発をしていきます。
しかも、ジオン公国でのモビルスーツ開発はじっくり熟成させるように進めていきます。
宇宙世紀0073年には初期型のコンペが行われておりま、その頃にはモビルスーツを重点に置いた開発が進められていたことがわかります。
連装軍が開発計画を始める5年も前に開発計画が進んていたのです。
コンペの主だった企業は、『ジオニック社』と『ツィマッド社』の2社。最初のモビルスーツであるザクをコンペ勝利したジェニック社は800体以上のザクⅠの量産をします。そして、その改良型として生産されたのがザクⅡ。機動戦士ガンダムの劇中で主にでてくる敵役です。ザクⅠでとったデータをしっかりフィードバックしています。初代が量産できたからと慢心せず、敵国にライバルがいないにも関わらず改良したザクⅡを量産しての開戦です。
つまり、敵国のジオン軍はそこまで入念な開発をして軍事を周到に増強したうえで開戦したわけです。
ジオニック社の視点から見てみる
モビルスーツは軍需産業。取引相手は軍部です。つまり契約が取れれば絶対に利益が確定しているようなもんです。
基礎研究から立ち上げ、コレまでにないものを実現すべく一歩一歩開発を進めていたようです。
まず社運のかかった第一歩はザクがコンペで勝つか。対するツィマッド社はヅダというザクよりも高性能な機体を用意します。しかし、高性能すぎた為に信頼性が追いつかず、結果コンペはザクの勝利に。
開発者としては喜びもひとしおでしょう。時代を切り開く新しい製品を世に出すのです。
その後ジオン共和国がジオン公国と名前を改め、地球連邦に独立戦争を挑みます。その中で一番活躍していたのが、ザクⅠ.ザクⅡなのです。戦争は約1年間で終了しますが、前半はモビルスーツを持たない連邦に対しで圧倒的な勝利を収めていきます。
国力何と1/30と言われていました。その国力差をザクの力で完全にひっくり返したのです。
完全なゲームチェンジャーでした。こんな製品開発してみたいものです。
なぜ戦争に負けたか
連邦軍は最後の最後にジムという量産モビルスーツを投入してきます。
しかし本当に戦争末期。パイロットの育成やモビルスーツの運用等、拙いところが大きかったでしょう。
対するジオン軍は、まだまだ優勢です。最後の戦いと言われた宇宙要塞ア.バオアクーの攻防時点でも連邦軍がそれ程優勢というわけではなかったようです。ですが、ア.バオアクーも陥落します。
なぜなら、軍部トップのギレン・ザビ。公国トップのデギン・ザビ。軍部ナンバー2のキシリア・ザビ。これら三者の息が揃いません。
引っ張り合い、殺し合いをした結果トップが3人とも死んでしまいます。
その結果、ア.バオアクーでの攻防の翌日。トップ3が死んだ事でジオン軍は降伏することになります。
現場とトップの判断
軍部の上層としては混乱したでしょう。ジオン公国、ジオン軍はほぼザビ家の独裁国家になっており、そのザビ家が一夜でほぼ壊滅したのです。
これまで国、軍を取り仕切っていたトップがいなくなった軍部上層は、判断がつかなくなってもおかしくありません。むしろ、よく降伏という判断ができた(まとめられた)と思います。
対して。現場としての意識はどうでしょう。
ジオン独立戦争において、ジオン公国内での本土決戦の記述はありません。敵国、地球での本土決戦はあったにも関わらずです。
また、ギレン・ザビ総帥が降伏前日のア・バオア・クー出陣演説でこんなことを言っています。
『今や、地球連邦軍艦隊の半数が、我が、ソーラ・レイによって宇宙に消えた。(中略)決定的打撃を受けた地球連邦軍に(中略)形骸である。 あえていおう、カスである!と。』
これを聞いている現場としては、いきなり降伏と聞かされても意味がわかりません。国力の差はあれど、次世代機ゲルググが量産されて実戦配備されているのです。たとえ連邦の白い悪魔がすごくてもたかが一機。大勢に影響を与えるとは考えられません。
上層部の混乱以上に、現場の士気の高さと気持ちのやり場は混乱を引き起こしたに違いありません。
まとめ
結局、一年戦争はジオン軍側の周到な用意と高い技術力(+開戦直後の奇襲)で国力1/30をひっくり返しました。
連邦は最後まで情勢を完全にひっくり返す事は出来ていませんでした。むしろ、ジオン軍は戦争後期には次々と新しい兵器を投入できていたことからもまだまだ余裕があったとすら思わされます。
ただトップのザビ家が足を引っ張りあい、お家騒動で一家総倒れになったせいで上層部が上手く機能しなくなり敗戦しました。
教訓︰いくら良いものを作っても、マネージャーが采配を間違えると簡単に地に落ちる。
現実も同じですね。