入社。そして疲れる。

ラッキー入社

僕が就職活動をした2006年は、一般的には就職氷河期と言われている。

でも実は、2006年/2007年に就職活動をした大学生は恵まれていた。実はその2年間だけ、就職活動は売り手市場だったのだ。

ライブドア社がニッポン放送株の株を買ってIT企業がぐんぐん成長し。東証出来高はバブル期を上回り。日本経済は(少なくとも見た目は)景気が良くなっていた。だからその2年間は、弊社でも入社人数が圧倒的に多い。

そんな環境だったから、大企業も難関大学だけではなく採用のハードルを下げて採用活動をしていた様だ。また、現在の様にスタートアップ企業も認知度は低く。有名youtuberもおらず。中堅大学の大学生の憧れは大企業への就職だった。

そんな環境だったので、中堅大学出身の僕も大企業に就職することが出来た。

入社。そして有能な同期達。

新入社員の同期生は200人以上。全員の名前は覚えられなかった。(というかほとんど覚えていない)

そんな中でも、会話の中心になるいわゆる陽キャグループは目立った。高校/大学のノリそのままで親友社員研修を受けていた。

何を隠そう僕は大学生時代、数十人規模のサークルの代表をしており自分では陽キャ側の人間だと思っていた。自分から発信することは皆が納得するし、僕がサークルを回していた。

そんなだったから、知らぬ間に新入社員メンバーの中でも自然と陽キャグループに入っていた。これまでに自分の周りに居なかった、頭がきれて性格も良く、行動力も兼ね備えた正真正銘の陽キャ達に恵まれた。

なぜか疲れ始める。

すると、なぜかこれまで感じなかった疲れを生活の中で感じるようになった。

陽キャ達の中でワイワイしている分には楽しい。刺激をもらえる。自分も新しいステップに上ったと思える。でも、一日の終わりには口を開くことも億劫になるぐらいにヘトヘトになるのだ。

最初は新入社員だからだと思っていた。新しい環境になじむには時間がかかる。超田舎からステップアップしてきた僕には余計にすべての環境が新しかった。

でも、それだけでは説明できないことが出てきた。

同じように超田舎出身の同期も居るのに、彼らはそれほど疲れておらず、就業後に飲み会に行こうと和気あいあいとしている。そんな中、僕だけが疲れているのだ。

だんだん陽キャグループの中にいることが苦痛に感じてくる。なぜ?という想いとしんどいという想いで頭の中がいっぱいになってくる。

過適応

今なら分かる。当時僕は可適応をしていたのだ。

自分の周りに居る少数の新入社員と同じパフォーマンスを発揮することが新入社員に望まれる(なんなら社会人として一般的に望まれる)と思い込こみ、もともと普通の人と同じようにふるまう事が苦手なのに、陽キャメンバーと同じ行動をしようと振舞っていたのだ。そしてキャパオーバーになって疲れ果てていたのだ。

もし、ここで自分の演算処理能力と、周囲になじむことの負荷の高さを正確に測ることが出来ていたらその後の社会人生活をマイペースで過ごせただろう。

でも、当時の僕はそれを理解できなかった。若かったというのもあるし、色んな新しい刺激があったのを切り分けられなかったというのも大きい。

そして、当時自分の演算処理能力と周囲になじむことの負荷が人よりも大きいことを自覚してしまっていたら今僕は管理職をしていないだろう。

僕は知らないうちに自分を追い込んで、人よりも体力を使って少しずつスキルを得て昇進してきたのだ。

当時どうあるべきだったかは今でもわからない。でも、後悔はしていないしそれらがあったから今の僕があることも事実だ。

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